人権なんでも相談 概要と傾向
摂津市の委託を受けて、摂津市人権協会が実施 している〝人権なんでも相談〟は、平成17年11月に開始して以来、令和2年3月末まで、延べ1,423件でした。
その内、令和3年度は263件あり、その概要と傾向は以下のとおりです。
●相談者性別
男 | 20人 |
女 | 247人 |
●受付手段
●経路
来訪
7人
電話
256人
広報せっつ | 7人 |
リーフレット | 2人 |
ホームページ | 247人 |
口コミ | 0人 |
他課から | 3人 |
その他 | 4人 |
●相談分野
人権侵害 | 0人 |
苦情・要望 | 18人 |
問い合わせ | 3人 |
その他 | 242人 |
●相談内容の内訳
家族の問題 | 7人 |
親戚の関係 | 2人 |
家庭のこと | 0人 |
近隣との関係 | 7人 |
パワハラ | 0人 |
DV、虐待 | 0人 |
就職差別 | 0人 |
セクハラ | 0人 |
噂・嫌がらせ、いじめ | 0人 |
勤務先のこと | 1人 |
その他 | 246人 |
(注釈)
・家族の問題=夫婦、親子、兄弟姉妹との関係など
・親戚の関係=義父母等義理の関係など
・家庭のこと=生活一般、生活保護など
・噂・嫌がらせ、いじめ=高齢者、障害者、子ども、インターネット問題など
・勤務先のこと=面接キャンセル、退職に追い込まれるなど
・その他=市役所の対応、他所の住居対応、自分のこと、また人事研修の対応など
●所要時間
15分以内 | 107件 |
30分以内 | 118件 |
45分以内 | 24件 |
60分以内 | 9件 |
61分以上 | 5件 |
●対応状況
助言 | 17件 |
つなぎ | 23件 |
●つなぎ先
自治振興課 (法律相談) |
8件 |
摂津警察署 | 0件 |
高齢介護課 |
1件 |
人権女性政策課 | 1件 |
男女共同参画センター | 0件 |
生活支援課 | 0件 |
障害福祉課 | 0件 |
○対応について○
相談を受けた時の対応としては、その場で話をよく聞く(傾聴)ことにより、必要に応じて助言すること、また、他の機関を紹介する等の情報提供である。さらに、相談者のニーズや自らの問題解決に役立てるために、庁内の関係課や他機関と連携(つなぎ)し、少しでも相談者の支援にあたること。
○相談を受けて感じること、及び役割○
◆相談ごとは、DVや相続など家族間の問題や、隣人間のトラブル、職場での人間関係や会社の対応での悩み、ハラスメント等、当事者同士の話し合いでは解決できない問題が多い。
◆「一人で考えるより一緒に考えましょう」の声かけが、気持ちを和らげ、何が問題かを導き出し、解決できる手立てを考えることになるので、先ず相談してもらうことが重要である。
また、相談窓口と繋がることでいろんな情報を得て、次のことを、前向きに考えられる。
◆広報を見て相談する人が増えているが、自分から相談しようと思い立つには勇気がいる。周りが気づいて、早めに相談を勧めることがより大切である。特に、虐待ではないかと疑わしい時は、関係機関に通告し連携することが重要である。
◆人権協会の常任委員、あるいは地域・校区の推進委員さんに、身近なところで相談があれば、すぐに「人権なんでもホットライン」を紹介されること、また、人権女性政策課に相談に直接行くことを勧められること。
相談担当者は、傾聴、助言はもとより専門窓口と連携して「つなぐ」という役割を果たすことが、重要な任務である。